古賀屋が縫製スクールを3月に開校

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古賀屋が縫製スクールを3月に開校

古賀屋web_写真
輸入服卸商の㈱古賀屋(大阪市中央区)が紳士服のパターン(型紙作成)から縫製まで、テーラーの技術を教える縫製スクールを開校する。スタートは3月(予定)、場所は同社5階。生徒は4~5名。講師陣は3~4名。
授業はスラックス、ベスト、上衣コースを用意。全コース選択で2年、授業料(2年分)は92万8000円。授業は毎週月曜日と木曜日、午後6時から9時のスケジュールで行う。
【基本授業の概要】
■スラックスコース=製図講習(2か月)、実技製作(2か月、約4着目標)。授業料14万4000円。
■ベストコース=製図講習(2か月)、実技製作(2か月、約4着目標)。授業料14万4000円。
■上衣コース=製図講習。ジャケット2か月。コート4か月。礼服1か月。レディース1か月。生徒発表用製作4か月(上衣またはコート、スラックス、べスト)。授業料52万8000円。
■経験者向け講習(4か月)=1)フィッティング・補正&生地の法則(実技指導)。2)売れるものづくりの分析=縫い目移動の法則。ファッション誌の分析・ディスカッション。3)商品のブランディング=加工サイドの匂い付け、ブランディング、商品コーディネート(提案)。4)競争力をつけるためのディスカッション。ブレインストーミング、分析。授業料11万2000円。
【3つのサポートシステム】
①取引先への就職斡旋。
②古賀屋への就職
③独立支援(服地の提供など)
【講師陣】
古賀屋では現在、東京銀座で運営中の小売店舗「天神山」の大阪店に自社工房を設置しており、講師はここで働くベテラン職人が務める。製図講習(型紙製作)は製造企画担当で、特級紳士服製造技能士で職業訓練指導員でもある中山堅暁氏が務める。縫製指導はベテラン縫製職人が担当する。
紳士服市場が超2極化に移行しつつある流れの中、紳士服オーダーの需要、関心が高まっている。既製服業界の参入、紳士服量販店の新企画、イージー量販店の出店ラッシュなどが過熱し「これからのマーケットはパターンオーダー、イージーオーダー、ハンドメードオーダーに勝算がある」とまで分析されている。しかし、ものづくりを支える職人、技術者不足が大きな課題となっている。大阪、神戸、東京はじめ、人材育成支援に取り組む学校、教室では、年々応募者が活発化している。古賀屋では「人材育成事業を推進するだけでなく、その後の進路、活躍支援を進めることで、オーダー業界のニーズに応え、活性化につなげるべく、今回の事業を立ち上げた」としている。
なお、応募、問い合わせは電話06-6941-2501、担当・伊部氏(同社取締役副社長)まで。


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