平成建設で大工を目指す東大、京大、一流大学生

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平成建設で大工を目指す東大、京大、一流大学生

■大工を目指す東大、京大、一流大学生
大工を目指す東大、京大など、一流大学、大学院卒を採用し、話題になっている平成建設(静岡県沼津市)。元ゼネコン営業マンであった秋元久雄氏が平成元年に創業したこの会社は、設計から施工管理、型枠、大工、メンテナンスまで外注に頼らず、自社の社員で賄うというもの。2014年4月号の「販促会議」(㈱宣伝会議出版)で秋元社長は、明治から昭和にかけて活躍した後藤新平(医師、官僚、政治家)の『金を残して死ぬ者は下』『仕事を残して死ぬ者は中』『人を残して死ぬ者は上』という、この言葉と出会ってから「人を育てる」「人を残す」ことが生きがいになったとしている。さらに「ぼくはへそ曲がりなところがあって、人と同じことはなるべくしたくないんです。営業から設計、監督、施工、メンテナンスまで一貫し責任体制で仕事を請け負う、いわゆる内製化は建築業界の常識と真逆の発想でした。中でも、大工や職人を社員として育てる会社は皆無でした。知り合いの社長数人に聞いたところ、全員が反対でした。この人たちは真似しないな、だったら一人勝ちだと決断しました」と語っている。「カンブリア宮殿」で放映された時の印象は強く残っている。社員の表情が明るく、実に生き生きとしていたことを鮮明に記憶している。

■辛抱強く待つ
今年も1年が早く過ぎてしまった。そのスピードは年々増しているように感じる。いろんなことに追いまくられた1年でもあった。時折、何もしない日々を生きることを想像してみるが、常に原稿のことが頭から離れてくれない。職業病である。拙い文章を誰かが読んでくれていると思うと、夢中で考えてしまう。これだけはロボットにはできない。職人仕事も同じである。職人を目指し、努力している若い人たちが業界を盛り上げてくれる時代を辛抱強く待つとしよう。


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