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 2004年、クールビズが小泉内閣の時に提案、翌年から実施されて10年目に入るが、この年を境に、ネクタイの需要が大幅に落ち込んだ。そこで、貿易統計に見る、ネクタイの輸入推移を調べてみた。調査対象はシルク100%およびシルク混紡(統計品目コード621510)で数字を集計、グラフにした。
これをみると、2004年からこの10年間で輸入量が半減している。2004年の2211万本に対して、2013年では1145万本へ48%減少した。輸入金額も157億円から97.1億円へ-38%となっている。
<ネクタイ参考データ>
 2013年の国別輸入量を調べると、中国が972万本で全体の84.8%のシェアを占め、8割以上が中国製であることがわかる。ちなみに、イタリア139万本、アメリカ11.6万本、フランス10.7万本、英国6.4万本の順である。単価ではフランスが6243円と最も高く、英国4678円、イタリア3547円、アメリカ2676円となっており、中国製は355円とイタリアの10分の1の価格である。エルメス、グッチ、アルマーニ、フェラガモ、ルイヴィトン、ベルサーチ、ランバン、ダンヒルなど、ブランドネクタイでは、1万5千円~3万円台、フランスのドミニクフランスのように4万円~5万円以上の高額まで、日本市場に投入されている。

 昨年あたりから、少しはネクタイをオシャレとして締めるようになったとされるものの、やはり初夏から夏場に入ると、ノーネクタイ姿が圧倒的に多い。残暑が続くと、10月のかかりまではネクタイを締める機会が少ない。スーツを着ていても、ネクタイをしている人は、ちらほら見かける程度である。
職場、会社の方針、仕事柄、洋服はカジュアルになっている。役所関係は政府に従うものの、民間は自由である。要するに、ネクタイ派であってもいいのだが。
最近はネクタイよりもストールを巻くお洒落が目立つ。ジャケット&パンツ、ジーンズのボトムに、上はTシャツ、ポロシャツなど、カットソーを着用して、ストールを巻いている。印象がよくなるだろう。しかし、日本人の男性に見る限り、似合っている人は少ない。何か取ってつけたように見えてしまうのだ。ストールばかりが前に出ている。巻き方もそれぞれにダサい。色目も洋服とバランスが悪い。そう感じることはないだろうか。若い人は上手に使いまわしているが、中高年になると、どうもよくない。借り物のようだ。雑誌の真似事である。なぜか。コーディネートである。たとえば、体型が露骨になる、スリムでタイトなパンツ、上着がすっきりしていない。色のバランスがよくない。〝とっちゃんぼっちゃん〟スタイルなのだ。むしろ清涼感のあるスーツ、あるいはお洒落なジャケットにスラックスで、アスコットタイ、スカーフで首元を演出している方がお洒落に見える。でなければ、清涼感のあるネクタイの方が似合うのでは。
スーツをカジュアルに着まわす提案もアイデアだ。上着の下にカジュアルのパンツ、スラックスの上にポロシャツ、スーツに蝶ネクタイなど、何通りにも着こなすことができるスーツを提案するのもいい。ネイビーでメッシュ調の生地、モヘア、シルク混紡など、上質の生地で仕立てる。中高年がカジュアルの真似事をするよりも、ずっとお洒落に見えるのではないだろうか。

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