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ダイドーリミテッド(旧大同毛織)の羽鳥嘉彌氏(栃木県足利市出身)が517日、亡くなった。89歳。羽鳥氏は東大卒で、当時、東大から毛織物業界に入った例はなく、業界で大きな話題となった。国産毛織物が全盛期の時代、羽鳥氏は全国の一流テーラーを回り、〝大同〟商品の販売・浸透を図り、大同毛織の業績を伸ばした。ダイドーリミテッド社長時代には、いちはやく中国・上海への進出を図り、原料から毛織物、製品までの一貫生産を確立した。ブルックスブラザーズのOEM生産を推進するとともに、高級オーダーの生産にも着手した。その後、中国の飛躍的発展にともない、生産コストの上昇、グローバルマケットの躍進などから、業績が思うように伸びず、社長を譲り、平成24年最高顧問に就任し、平成25年引退していた。
テーラー業界では、インターナショナルテーラーズクラブ(ITC)との親交は深く、高級毛織物、高級仕立てでのコラボを試作するなど、常に前向きに紳士服業界を見据えていた。日本水泳界の立役者で、世界に羽ばたいたフジヤマのトビウオで知られる古橋廣之進氏とは同じ昭和3年生まれで、古橋氏選手引退後、大同毛織に就職。席を同じく営業活動していた仲であったことは、あまりにも有名な話である。

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