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映画「ローマの休日」で大ブレークした皮手袋専門店のMerola(メローラ)は1878年創業で、140年の歴史を誇る超老舗だ。ナポリを拠点にローマ、フィレンツェなど11店舗を展開する。輸出の約半分は日本市場である。現在、3代目にあたるアルベルト・メローラ氏がファミリーをまとめるが、4代目を継ぐべく姉弟がその技術を勉強中。「手袋は人生の楽しみともいえる。今の時代、唯一のエレガンスの印である」との2代目の言葉を大切に、繁忙期には60人を総動員してのものづくりを一貫する。アルベルト氏に話を聞いた。(取材=JUNKO MORI、ローマ在住)
◎店の歴史など
メローラは1878年、ナポリの中心街に皮手袋の専門店として誕生した。当時はフランス風の手袋が流行しており、NICOLA MEROLA(二コラ メローラ)は、10年かからずに技術を取得した。2人の息子たち、レオポルドとジュセッペに、その洗練されたノウハウを教え、兄のレオポルドが店の創業者となった。
制作の工房はナポリに構えながら、1885年になるとローマの中心街のコルソ通りに店を開店。続いて、フィレンツェ、ベネチア、トリノと11店舗を拡大していった。1930年代、手袋は黄金時代を迎える。ところが、戦後になると、皮の輸入が困難になるとともに、観光客の数も低下し、売り上げは降下の一方であった。ところが、1953年のローマの休日でオードリー・ヘップバーンがメローラの手袋を着用したことで、メローラの手袋は国際的に有名になった。
現在は3代目のアルベルト氏の指揮のもと、4代目のクラウディア・ステファノ姉弟によって、カンパーニャ州に新しい工房を設けて、ローマ北部のショールーム兼オフィスを拠点に、世界的なビジネスを行っている。

◎商品について
ナパレザーとカシミアの裏地の手袋が主流である。100年前からの受け継がれている伝統的な技術で作られる。裁断から仕上げまで、13過程を経て制作され、一組の手袋を完成するのに2時間半はかかる。

そのポイントは
1.最高のクオリティーの皮の選択。
2・皮の癖直し。手作業で伸ばしてゆく。手袋は着用後も常にぴったりとして、伸びてはいけないので、この時点で伸ばせるところまで伸ばす。(写真参照)
3・裁断は手袋専門の裁断士によって注意深く行われる。(皮の質が、かばんや靴とは違うため最新の注意が必要)
4.縫製・ミシンも使うが手縫いの部分が多い。

材質は、ぺカリー、ディアスキン、ヌバック、ナパレザー、ムートン、スエードなどである。ぺカリーシリーズは、カシミアとの組み合わせで、手袋の王様ともいえる。メンズ・レディース共に11サイズをそろえている。一般的には存在しないメンズの6、6.5、レディースの5、5.5のxxxsサイズもある。
(詳細はvol.
97)

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