Grading Technic Of Jacket by TOMIKAZU OKAMOTO(ジャケットのグレーディング法:岡本富一)

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Grading Technic Of Jacket by TOMIKAZU OKAMOTO(ジャケットのグレーディング法:岡本富一)

岡本富一(オカモトデザインシステム)

 ジャケットのグレーディング

<背>
①B線に直角を合わせO点より千を上下に作る(基線)
②B線より上部の増減をする
③着丈及びH線を作り脇線を増減する(背中心線はW線・着丈の変化のみ)
<前身頃・細腹>
①B線に直角で14点)ダキの頭位置)に直角を14点に合わせ14点より上下に作る(基線)
②W線・H線・着丈線は背の変化と同じにする ③細腹切替線で増減する(脇線はW線・着丈線の変化のみ)
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<前身頃>
①B線とD線上下線を使う(基点)
②前身ポケット位置のバランスを見る(胸及び腰ポケト)。 ベースパターンのN点より直下裾線までを3等分して、胸ポケット位置及び腰ポケット位置までの差寸の寸法を計り、全サイズ同じバランスにする
③最下釦位置より上部釦位置作る(釦間は着丈の変化の1/8(0.75㎝)前後に変える)
④打合線を増減する
⑤N点を増減しT点を作る
⑥N点とT点の延長で前方に2C位(ベースパターンを作る)出し、上部釦位置打合前方0.5Cと結びクリーズラインを作る(クリーズ ラインが客サイズとも平行線に近いと、上衿の増減がしやすい)
⑦ゴージラインを作るベースモデルと同じくらいの服の出来上がり角度にする ⑧地衿の増減(クリーズラインが平行でない場合は、地衿を本体の上にのせて角度を調整して増減する)
<袖>
■山袖 ①B線とK点の直上・直下線を作る ②B線より上部の増減をする ③袖丈と袖口の変化 ④袖のW線を作る(内袖縫い目は袖W線と袖口の変化のみ)
■下袖 ①B線より上部の増減をする ②袖丈と袖口の変化 ③袖のW線は山袖と同じ(内袖縫い目は袖W線と袖口の変化のみ)

<アームホールに対する袖全体のイセ量>
袖全体のイセ量=アームホールの大きさの1/10前後(-1.5㎝~0㎝まで生地の厚み及び袖の型より変化あり)
【例】 アームホールの仕上がり寸法51㎝の場合のイセ量
○袖全体のイセ量3.6㎝(5.1㎝-1.5㎝)
(少なくする時3.6㎝~多くする時5.1㎝まで)
○山袖のイセ量(全体の2/3くらい)=2.4㎝前後
(少なくする時2.4㎝~多くする時3.4㎝まで)
○下袖のイセ量(全体の1/3くらい)=1.2㎝
(少なくする時1.2㎝~多くする時1.7㎝まで)

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