2013年1-6月のメンズ(男子)スーツの輸入量が440万着余り、前年同期比で-2.1%となった。円安の影響により、金額ベースでは約289億円、同+7.8%で推移した。注目は、国内スーツの消費量が背広人口減少に連動した輸入量減、中国からベトナム、ミャンマーなど東南アジアへの生産シフトの加速があげられる。中国の人件費比率高騰が、チャイナプラスワンへのシフトと考えられ、今後、日本での販売単価が上がらなければ、この生産国シフトは継続、増加傾向を維持するとみられている。
国別輸入量をみると中国が299万着、金額で196億円と、全輸入量の67.9%を占めた。数量で6.4%減少も、金額では1.3%増と、円安、単価上昇が数字に表れた。1着の輸入価格は6,567円。一方、インドネシアが急伸し、数量で前年比254.9%(21万7813着)、金額で同+280.0%(10億3900万円)となった。中国につぐ第2の生産国ベトナムは-1.8%、51万着、金額では6.8%増の28億7757万円、+6.8%で、堅調に推移している。高額スーツのイタリアは、2万9133着(-4.6%)と数量で減少となったが、金額では9.4%増(4億2837万円)と堅実に動きとなった。輸入単価は50,552円。