2023年1月の取材リポート 日本から190人以上のバイヤー コロナ禍収束を見越し

イタリア 海外からの通信 特別企画

2023年1月の取材リポート 日本から190人以上のバイヤー コロナ禍収束を見越し

2023年1月10日〜13日、イタリア・フィレンツェのフォルテッツァ・ダ・バッソで開催された第103回Pitti Immagine Uomo(ピッティ ウオモ)は、約800のメンズファッション、ライフスタイル、ジェンダーレスコレクション、進化し続ける展示レイアウト、PITTIPETSやThe SIGNなどの新しいセクションが展示された。さらに、ロッジア・デル・ポルチェリーノでのマルティーヌ・ローズのキャットウォークショー、サンタ・マリア・ノヴェッラ複合施設でのヤン・ヴァン・エッシェのショーなど、市内他の会場でのスペシャルイベントも、プレス、バイヤー、ゲストから好評を得た。

来場者数は、6,500社の販売・流通企業(ブティック、小売、マルチブランド、百貨店、専門店、チェーン店、専門ECプラットホーム)を代表する約13,500人で、2022年1月に比べて210%増となりました。イタリアのバイヤー9000人以上(190%増)、海外のバイヤー約4,500人(260%増、全体の33%)と発表された。今回のフォルテッツァへの来場者数は、全体で18,000人を超えた。来場者数はトップがドイツ(530人以上)。その他、オランダ、スペイン、イギリス、トルコ、スイス、フランス、アメリカ、日本、ベルギー。

主催者によると、「アジアの優秀なバイヤーが戻ってきたことに、出展者一同、大きな満足感を覚えました。日本からは190人以上のバイヤーが参加し(2022年1月は6人)、韓国からは140人近くが参加(2022年1月は5人)、同様に中国大陸、中国-香港、台湾、シンガポール、タイなど、前回冬の開催ではほとんど見られなかった国々のバイヤーも戻ってきた」とコメントした。北欧諸国(スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド)のバイヤーが227名(昨冬は60名)となり、定員に達したことも興味深い。イスラエル、メキシコ、カナダ、アイルランド、東欧・中東諸国、アゼルバイジャン・ウズベキスタン・カザフスタンブロック(昨年は4名、今回は43名!)のバイヤーが大幅に回復したことも特筆すべき点である。

2022年の最初の7か月間、イタリアのメンズファッションは、2021年に続き、海外市場でも好調な業績を収めた。ISTATのデータによると、2022年1月~7月の輸出は6.0%増の約41億ユーロ、輸入は28.6%増の33億ユーロと2桁の増加を記録している。

メンズファッションは、EU圏が+7.7%、非EU圏が+4.7%と好調に推移している。EU市場は輸出全体の45.8%を占め、非EU地域は54.2%。輸入の場合、イタリアに入ってくるメンズファッションの41.8%がEUから、58.2%が非EU諸国からである。

メイド・イン・イタリーの紳士服最大の輸出先はスイスで、+2.7%の伸びを示し、主要部門のデザイナー・ブランドにとって戦略的な物流・商業拠点としての地位を確認。イタリアのメンズファッション全体の11.9%を占めた。フランス(11.3%)、ドイツ(10.7%)と続き、それぞれ+11.3%、+1.4%となった。米国は、+46.7%の非常に高い伸びを示し、3億9,000万ユーロ(全体の9.6%)で4位に急浮上。英国は5位(-0.4%)で、ほぼ横ばいとなっている。平均的な数字に反して、6位は中国(2億2700万ユーロ)で−12,6%の減少。スペインは+10.9%、オランダは+14.7%、次いで、韓国が+1.1%。日本は−22.3%。

メンズファッションの「顧客」上位15カ国では、多くの国がイタリアの売上減少の影響を受けた。すでに述べたように、中国のほか、し、全体の3.0%を占め、香港は-20.5%の減少となり1億1000万ユーロとなった。15 位のロシアは-26.6%の減少を記録した。

最後に、同セクター全体の2.0%から1.7%の間に位置する3つの輸出先は、いずれもメンズファッションの輸出の伸びを示した:ポーランド(+15.9%の増加)、ベルギー(+3.9%)およびオーストリア(+5.7%)であった。


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