今年のクールビズアイテムとして、サマーコットン(またはシルク、ウール混紡など)を素材にしたニットジャケットが注目の一つ。軽量で体にフィットし、肩がこらない。コットンパンツ、ジーンズなどとコーディネートすれば、より快適な夏のファッションを楽しめるだろう。
一方、もう一つの有力アイテムはベルトレスパンツである。夏はベルトさえも暑く感じるだろうし、特にメンズでは腰に汗が集中するなどから、悩みのタネになっている。
スーツのパンツは、仕立てを重視するなどから、腰裏がしっかり入っている。ビジネスで活動する場合はもちろん、デスクワークにおいても、腰回りが暑く感じ、夏場になると快適なビジネスワークとは言えなくなる。
写真のベルトレスパンツは両サイドのバックルストラップが注目である。かつて、ゴルフパンツなお、カジュアル&スポーツ系に見られたもの。左右で絞って調整できるので、ベルトよりも微調整機能に優れている。食後など、腹部が張り出すため、ベルトをゆるめる光景を見かけるが、これなら対応できる。ベルトレスは既製品で見かけるようになってきたが、これを前面にクールビズを提案している店舗、売り場は見かけない。
ベルトレスは注文洋服ならではのアイテムである。腰回り幅、バックストラップのデザイン、色違いの記事提案など、アイデアはいくつも考えられる。今夏はベルトレスを見直し、購買喚起につなげてみてはどうだろう。企画があれば、販売促進を実現できるはず。売れないには理由がある。商売の基本に返って、チャレンジしよう。