WFMT(世界注文洋服業者連盟)第39回大会は7月31日〜8月5日、イタリアのピエモンテ州にあるビエッラで開催され、参加33カ国、375人が参加。日本からはモデル含め9人(通訳は除く)が参加し、作品8点をファッションショーで発表した。国別(参加人数)では、アルゼンチン(2)、オーストラリア(1)、オーストリア(2)、ブラジル(1)、コロンビア(2)、エクアドル(15)、フィンランド(6)、フランス(1)、ドイツ(24)、香港(2)、インド(31)、インドネシア(4)、イタリア(66)、日本(12)、韓国(19)、マレーシア(24)、モーリタス(2)、メキシコ(19)、モナコ(4)、オランダ(4)、パキスタン(2)、ペルー(4)、ルーマニア(6)、シンガポール(14)、スペイン(7)、スリランカ(5)、スウェーデン(16)、スイス(1)、台湾(54)、タイ(6)、UAE(9)、英国(7)、アメリカ(3)。
会議では、各国理事が業界事情、WFMTの運営等について討論が行われた。今期で任期満了となった役員改選では、会長の何(ホー、台湾)氏が勇退し、副会長のガエターノ・アロイシオ氏(ローマ)の会長就任が承認された。また、2025年の世界大会開催国決定の投票が行われ、立候補した韓国とエクアドルで投票の結果、圧倒的多数を持って韓国に決まった。
日本代表団をまとめた全日本デザイナー協会・堀内愼三会長は「世界と日本の業界をつなぐための役割に、微力ながら貢献できたと思っている。洋装協会の協力に感謝したい。今回、モデルで参加してもらった黒田氏は経験値が高く、語学力もあり、お世話になった。東京から若い会員も参加し、少数精鋭ながら日本をアピールすることができた。レディースでは、花魁(おいらん)をモチーフにした和洋折衷のドレスは注目の的になり、フィナーレではステージ中央で注目を集めた。能面を使い、着物生地で作ったコートも、日本らしさを訴えることができたに違いない」と世界大会の報告を語った。なお、日本から安積武史理事の不参加は前代未聞、非常に残念なことであった。